つるかめ算…

私いわゆる中学受験というのをしておりまして、日本の学習指導要領のエアポケットなのか何なのか分からないけど、中学受験でしか習わない算数の単元というのがあった。


中学以降の数学でも解ける問題を、算数風に解くとこうなる、みたいな。


その代表例がつるかめ算だと思うんですが。


先日同僚の前でうっかり「つるかめ算で解けますね」とか口走ってしまい大変なことになった。

(金額の違う2種類のパソコンが合わせて100台、合計金額は3,000万円、みたいな状況で。)


は? つるかめ?


いやあの、つるかめ算って算数の計算で…


なにそれ?


あの、つまり鶴と亀が合わせて10匹、足の数は合わせて34本、それぞれ何匹いるでしょうか、っていう問題で…


え? 何言ってんの? え?なんで鶴と亀数えてて個体の区別ついてないの? てか鶴と亀って。鶴と亀って! だいたいなんで足の数数えんの! 足、数えてるときにわかるでしょ鶴か亀か! 鶴の足と亀の足間違えないでしょ! 何言ってんの!!


って方言まじりで爆笑されて、私は故郷を遠く離れたことを実感したのでありました。


しかもこのツッコミが言われてみればおっしゃる通りで、もちろんつるかめ算というのはあくまで例示であって実際に鶴と亀の足を数えるような風雅な場面は日常に訪れないけど、なんで小学生の私はあれほどまでに素直に理解したのであろうか。


記憶にある限り中学受験の塾の学友たちもその点についてあまり疑問に感じていなかったような、なんというか、子どもの頭がやわらかいというのはこういうことなんですかね。



お母さん、私は広い世界を知らなすぎたようです。



今日も私に幸あれ。