季節の変わり目はいろんなことを思い出す
三寒四温のその先に、日増しに春の陽気が感じられるこの頃、いかがお過ごしですか。
気温が上がると感情の結び目が緩むというか、ふとした瞬間にいろんなことを思い出してしばし呆然となる、春ですね。
先日思い出したのは高校の数学の時間、公式の意味とか概念が(よく憶えてないけど虚数とか対数とか、概念レベルで初見の公式だったと思う)分からなくてゴネてたときに、
数学教師から言われた
「電話の仕組みが分からなくても電話はかけられますよね。
だから公式の仕組みが分からなくてもとにかく使って下さい」という言葉。
まじかよ大人って!
という衝撃が蘇るような気もするけど、あの時の鮮烈さが最高だよね。
更に遡って思い出すのは、小学校1年生の終わり、6年生を送る会の練習をしていたとき。
定番の「呼びかけ」をする訳ですが、
小学生独特の「おにーぃさん! おねぇーさん! ありがーとーうござーいま!し!た!」的なタルいせりふ回しをしていた私たちに、
定年間近のY先生(女性)が
「何ですか赤ちゃんじゃないんだから!
ありがとうございました! 一息で言えるでしょう!」
って激烈フィードバック、
全員ギョっとしつつも抑揚を改め、最終的にアナウンサーかよ ってくらいキレッキレに仕上がった1年生の出し物は、2、3年生が赤ちゃんに見えるような出来映えでした。
私の中のY先生像、ほぼそれ。
私は誰かの季節の変わり目の追憶に唐突にお邪魔して何かやらかしているかしら、その時はどうぞよろしく。
今日も私に幸あれ。