ずっと本を読んでいる
人生ずっと本を読んでいる。
最近電車通勤になったから読書時間が長く取れるようになりまして、
読む本ないから同僚&上司に読み終わった本貸してくだせぇって文庫本乞食です近頃。
そしたら人によって、刑事ものだったり時代物だったり、カラーが出ていていと面白し。
そんで私もお返しに似たジャンルの手持ちの本をお貸しする、思えば昔はなんでも自分の好きな本とかCDを人に貸していたが、ようやくそんな気遣いができるようになった三十路の夏。
そんでいきおい自分でも今まで読まなかった著者の作を買ってみようとなって、冒険しようかどうしようか、自腹を切るとそれなりに慎重になってしまうね。
ずっと本を読んでるわりに私の読書体験はかなり限定的で、
だいたい江國香織か西加奈子か川上未映子か古典(明治の文豪とか、ギリシア人、ローマ人とか)、現代フランス(言うてウェルベックとヤスミナ・カドラくらい)、およびこれらから派生する何か。
そんなもんだったんですまじで。
それをこの度、初めての湊かなえ。
満を持して米原万里。
ささやかな一歩を踏み出して、両者とも面白かったので幸福。
幸福ついでにもう一つ言うと、JWAVEで土曜の夜にやってる、BOOK BAR って番組、あれも至福です。
本とラジオは相性が良くて、つまりは言葉による想像力の旅であって、
むかし深夜0時にやってた、サントリーシアター ゼロアワーなんか、毎夜布団の中で興奮して聴いてました。
たしか、小説をラジオむけに構成しなおして、朗読してたんだと思う、梶井基次郎の「Kの昇天」なんかこっちまで吸い込まれていくようで10年以上経った今でも覚えているその朗読。
なんか話がそれたまま浮遊ですけれど、今度から読んだ本ちょいちょい記録するとかしないとか。
今日も私に幸あれ。