思いとか継続とか、力なり

仕事の話で、昔先輩から聞いた大好きなエピソードがありまして。

その方は前職、ファストフードの正社員さんだったんです。
同期の中で2人、気の合う人がいて、3人とも入社1年目から好きなこと、やりたいことがあったそうで。
Aさん:エリアマネージャーになってエリアのお店を繁盛店にしたい
Bさん:商品開発部でまだ誰も食べたことがない商品を作りたい
Cさん(話をしてくれた先輩):お店のスタッフが次々に成長して自信がつく手助けをしたい
という、三者三様の志を持っていたそうな。

とはいえ、入社して最初の配属は、3人ともお店の店長。
当時もファストフードの店長という仕事はなかなかにブラックで、シフトが埋まらなければ自分が入るのは当たり前、バイトさん、パートさんのいろいろに気を遣いながら、お客さんのクレームにも対処しながら、それはハードな日々だったそうな。

そんな中、スタッフをどんどん成長させたい、と思っていたCさんは、
サボり癖のあるバイトさんと何度も話し合って出勤率を上げたり、
保守的なパートさんに新しい仕事をお願いしてみたり、
副店長には自分と同じ権限を与えて責任だけは自分でとったり、
ようやくスタッフさんの基礎力上がってきたなと思ったら学級崩壊状態の別店舗に飛ばされ、
また一からお店を再構築、
そんなことを3年か5年か続けていたら、
本部の人事部が「やたら人を育てるのが上手い店長がいる」って嗅ぎつけて、
希望通り人材育成専門の部署に異動になった。

同じ頃、エリアマネージャーになりたかったAさんは、
ヒマさえあれば他店舗の応援に行って誰よりエリアのことに詳しくなっていたのを評価されてエリアマネージャーになり、

商品開発がしたかったBさんは、
新商品が出るたびに自主的に本社に送っていた店頭レポートで名前を覚えられて商品開発部に異動になった。

日本で会社員やってる限り、新卒での配属や仕事内容は思い通りにならないことが多いけど、
自分の心掛け次第でチャンスは掴めるものだというお話。


これに似たようなことが最近自分にもあって、
つまり入社以来やりたいと言いながらやれなかった仕事を、させてもらえる機会があって、
一区切り完了した結果、いろいろ反省やら焦りやらそんなのもあるのだけど、
とにかく仕事帰りのお酒が美味しいですねって。





今日も私に幸あれ。