サンタについて肝心なことが知らされないこの国で

クリスマスソングが流れる人ごみのない田舎にもクリスマスはやってくる、
それは大抵子どもたちのプレゼントに悩むお母さんたちの会話という形で現れるのですが、
私は中学生一年生の時に受けたあの衝撃を思い出す。

当時、英語の授業でSanta Claus is coming to town の原曲の歌詞を知ったのですよ。
そしたら、日本語訳のやつ、「あなたからメリークリスマス♪」で明かされてない真実がゴリっと出てきて、度肝を抜かれました。

まずは、英詞の全文がこちら。

You better watch out 
You better not cry 
Better not pout 
I’m telling you why 
Santa Claus is coming to town 

He’s making a list 
And checking it twice 
Gonna find out who’s naughty and nice
Santa Claus is coming to town 

He sees you when you’re sleeping 
He knows when you’re awake 
He knows if you’ve been bad or good 
So be good for goodness sake 

You better watch out 
You better not cry 
Better not pout 
I’m telling you why 
Santa Claus is coming to town


サンタクロースは、子どもたちの行いを全てお見通しですよ!!  だから、ちゃんといい子にしてなよ!! っていう歌でしょやこれ。

中でも衝撃を受けたのが「リストを作ってダブルチェックしてる」のくだりで、思わず隣の席の子に「そうなの!?」って食ってかかりました。


この、サンタの信賞必罰の哲学と、24時間監視&リストをダブルチェックのプロ意識、こっちも本気でやってんで感が、日本語訳ではたぶん故意に、省かれてるでしょう。

そういうわけでグローバル社会を生き抜く日本の子ども達のために、新たな訳をご用意しました。

筆者が最近オーウェル1984年を読んだばかりなので、サンタが一部ビッグ・ブラザーみたいになってるけど、どうぞ。


「サンタがみてるよ」

ねぇ 泣かないで まだ間に合う
いい子にしてよう 12月
サンタが君を見てるから

いま作ってる 入念に
いい子にあげるおもちゃのリスト
サンタが全部決めるから

昼も夜でも 外でもうちでも
ずっと見ているよ だから笑ってね

ねぇ 泣かないで まだ間に合う
いい子にしてよう 12月
サンタが君を見てるから


これくらい言っていいと思うけど、子どもたち泣くかな?



今日も私に幸あれ。