読書日記、のようなもの

水村美苗の「日本語が亡びるとき」を読んでいる。

読んでいて、ちょっと一度発語しないと知恵熱で苦しいのでこの文章を書いている。


人生には時々「一生もの」の出会いがある。

10代初めに江國香織を知ったときは「わたしの作家だ」と思い、

20代初めに内田樹を知ったときは「この人は私に用があるのだ」と感じ、

今回水村美苗を知って、「私は一人ではなかったのだ」と思った。


おそらく単純にいくつかの共通点、日本語と英語とフランス語を話し、人生のある時期に外国人に囲まれる経験を有し、結局自分の寄って立つ処は日本語なのだと大袈裟に自覚し、洗練された日本語に強い愛着を持ち、気位ばかり高くて心から気に入るものが極端に少ない等々が理由なのだけど、そんなことはこの際どうでも良くて、私は自分のために、この出会いを言祝ぐ次第。



今日も私に幸あれ。