YUKIが好きだ④
通勤の車の中、とくに帰りは相変わらずYUKIの「まばたき」を聴いております。
最初はちょっと捉えづらかった曲もいい感じに馴染んできて、これだから大好き。
アルバムの中でも最初にガン! とショックを受けて、その後じわじわ好きになった曲が「聞き間違い」。
今日はこの曲について語る。
たぶん大切な女友達とか、もしかしたら姉妹とか、それくらい身近な人への思いから生まれた曲なんじゃなかろうか。
JUDY AND MARYの「ガールフレンド」に通じるような距離感で、歌ってることがぐっと大人で優しくなっているかんじ。
大切な人と二人で、ちょっとふざけたりしながら歩いてる情景が浮かんでくる。
ほんと、うまく行かないなー、とか、あなたのそゆとこ好きだわ私、とか言いながら歩いてるあの感じですよ。
曲の全体に温かさとか力強さがあり、その源泉が相手と自分に対する信頼にあるような気がして。
一番のサビが「君にしかない力を誇れますように」
最後のサビが「私にしか歌えない歌があるんだ」
それが結びの
「あの時 聞き間違いでないのなら 風の中 『大丈夫』 そう聞こえたよ」
に、収斂されていくんだよ。
これって根拠のない大丈夫じゃなくて、いろいろ努力して足掻いてだめだったり、後悔したり、逆に思いがけず道が拓けたりして、それを知っててくれる人もいる、だから思える大丈夫というか。
全然進む方向は違うけど、お互いに尊敬できる友達って人生の荒波をわたるうえですごく心強い存在じゃないですか。
それで最初に聴いたときガン! ってなったのが、
「頑張る理由それなりに考えたけど
素直で明るいだけで人には価値があると
誰でもいい もう少し早く教えてよ」
ってとこ。
涙出そうになった。
ここまでひっくるめた、「大丈夫」、ですよ。
YUKIがすごいのは、こんな風にYUKIにしか歌えない言葉でこっちが自分でも気付いてなかった思いとか気持ちを歌いあげて、なおかつ笑っていられるところ。
もちろん泣くときもあるだろうし、もともとロック出身の人らしく怒りとか憤りも感じることがある、けど、毎日はちゃんと笑って暮らそうって感じがする。
少し脱線するけど、YUKIの、日々の暮らしに対する向き合い方も私はとても好きでして。
「毎日続く 同じ繰り返しにも 誰かのために ジョークを考える(プレゼント)」
であり、
「そして平気で毎日過ごせるように身体をきたえよう(集まろうfor tomorrow)」
なのです。
しばらく会ってなくても信頼し合える、この子は大丈夫だし、私も大丈夫だなって思える大好きな友人達を思い出して、家路につく夕方に似合う曲です。
今日も私に幸あれ。