iPhoneに苦戦するおばあちゃんがかわいかった

年越しに夫の実家に帰り、御年84歳のおばあちゃんに久しぶりに会った。


会った初日にガラケーからiPhoneにするからと更新に立ち会い、

しかしiPhoneの使い方分からないから孫一同質問攻めにあう。

私も孫の亜種である。


話を聞いていて思ったのは、文字が小さいのもさることながら、何が起きたのか認識しづらいのが最大の敵。スマホって、すうっとタッチしただけでずんずん操作が進んでいくじゃないですか。


たとえば複数の人から同時にLINEがくる、ちょっと触ったら違う画面に変わる、ていうか触ったつもりは無いのにいつのまにか別のナニカ(アプリ)が立ち上がってる、あれやこれやですぐ迷子になる。


反応が良すぎるのです。感度が。

結果、スピードが速すぎて何が起こってるのかわからないまま、あんまり親しくない人からLINEがきて、「電話くれた? どうしたの?」とか言われたりする。

思い通りにタップするためにもコツがいって、押したつもりない所押していたり、かと思うとずっと押してるのに反応しなかったりする。ストレス!


これは私が直前に大乱闘スマッシュブラザーズで苦戦していたからよく分かった。

今、自分が何をしてるのかも、どこにいるのかもよく分からないのに、いつの間にか落下してて「LOSE!!」とか言われたりする。


なんなん訳わかんない普通にやってるのになんで負けんの。

(もちろん何故負けるか分からないくらい能力が低いから負けているのである)



なので、どうか年配の方向けのスマホを開発する人は、感度が鈍く、デフォルトのアプリが3つくらいで、何をするにも2秒くらいかかるプログラムを開発してくれないかな。

誰か気付いて、この世界の片隅に、となんか切ない気持ちになって年が明けた。



自宅に帰って数日したらおばあちゃんからLINEがきた。

動くスタンプ使ってた。

コインで購入するやつ…



私はスマブラできるようにならないけど、おばあちゃんほスマホを使えるようになった。


なんならスマホ依存じゃないかって思うくらい即レスがくる。


すげえな、おばあちゃん、これからも貴方の背中を追いかけていきます。



今日も私に幸あれ。