特別扱いの味なのかも

中華丼が好きで好きでついつい選んでしまうのですが、なんでこんなに好きなのか自分でもわからず、同僚と食物アレルギーの話をしていたら思い出したことがあった。


あれは小学生の頃、私は卵アレルギーで、給食のおかずがオムレツの時は別途おかずを持参していました。

でもたまに、親子丼! とかどうにも卵を避けられない日があって、そんな日は、私の分だけ中華丼(うずらの卵抜き)が用意されていた。

いま思うとすごいね。


うちの親が学校にそう要望したか定かではないけれど、記憶の中では給食のおばさんが「これ、中華丼ね!」って言うときの誇らしげな顔、なんとなく、栄養士さんとか給食室界隈の皆さんの好意が大いに働いていた気がする。


クラスメイトに何か言われなかった? って聞かれましたが、私の地元は都内でも掃き溜め的ダイバーシティの地で、「みんな違って、みんなやばい」だったから(いま思うとね。)、そんなに言われなかったんじゃないかな。

あとはまぁ、普段からだいぶ飛ばしてた&人と違う私サイコーみたいな小学生だったから、当時も気にしていなかったと思われる。

中華丼の日は幸せだった。


時が経つにつれてアレルギーは完治、私は給食室から届く中華丼のことを忘れていた。

人間ってよ。


たぶん中華丼は私にとって特別扱いの味。

だから自分を特別扱いしたいときに、てことはそれがしょっちゅうて訳だけど、無意識に選んでいるのかも。


中華丼に栄えあれ。


今日も私に幸あれ。