suchmosで東京の空気を充填する夜の国道
今更だけどsuchmosかっこよくないか。
JWAVEでよくかかるからなんとなく聴いてた、というか最初はSTAYTUNEのもとになったラジオのジングルかな、そこからしてかっこよく心地よいと思っていましたが、
ちゃんとアルバム借りてちゃんと聴いたらはまった。
ボーカルも音もかっこよくないか。
STAYTUNEのかっこよさはあの曲に限ったらことかと思ったら、どの曲もちゃんと景色があってさ。
なんとなくオシャレなだけかと思ったらここにこの音? この楽器? っていう構成がちゃんと作り込まれていてさ。
ほぼシンセかと思ったらちゃんとバンド編成だし。
つまり私がナメてただけとも言えるけど、全然ただの今っぽいバンドじゃなかった。もっと普遍性のある。そしてこのセンスは何事。
suchmosを聴いて浮かんでくるのは、大学生から最初の会社勤めのモラトリアム期間、夜の繁華街うろついたりレイトショーみたり友達のライブ見に行ったりバイト終わりに飲みに行ったり、東京の街の淀みない猥雑さ。
芸術とか思想、才能とか主張、そういうものが当たり前にそこらじゅうの空気に含まれていた。
あの頃のひりつくような焦燥感に比べれば今が幸せだけど、あの頃の気持ちは私にとって枯れそうになったら水を注がなきゃいけない身体の一部で、そこにsuchmosがどハマりして大変。
suchmosが似合うのはどうしても夜で、車の中でかけながら国道をひた走るのが一番入りやすいので最近夜遅くなったときはそれ。
蛇足だけど一曲の時間が2分半とか、短くて完結してる曲ってかっこいいよね。
JWAVEよ引き続きsuchmosをかけてくれ。
今日も私に幸あれ。