東京の甘い蜜を知る地方在住者

salon du chocolat は近年入場券を事前購入するシステムになりましたが、

地方在住者もウェブカタログとネット通販でほとんどの商品を購入できる。

いい時代になりましたね。


東京暮らしの長い地方在住者の私が禁断症状出るものの一つに、職人のつくるボンボンショコラとか、本気で美味しいケーキ、というのがある。


不二家やコージーコーナーではない、café comme ça  やPierre Hermé のケーキ。


果物がたくさんのった宝石のようなケーキ。

意表をつく素材の組み合わせに瞬間何も考えられなくなるケーキ。


半年に1回くらい食べたくなる。

これは理屈ではない、中毒。

スイーツそのもののの快感もさることながら、人の仕事を食べたい、という欲望による。


なんか住野よるみたいになってきましたが。



地方に住んでてつくづく思うのですが、東京時代は日々買ってるものの半分くらいが「贅沢」でした。

コンビニで買う食べ物、飲み物にしても、ちょっとした小物や服飾品にしても、生きてくために必要じゃないものがすごく多かった。

必要じゃないけど欲しくなるものには、必ず作り手のオーバーアチーブがあるわけで、私はその情熱と労力に敬意とお金を払っていたのかもしれない。


螺旋階段というかバウムクーヘンというか、欲望を重ねて資本主義加速させてる。


地方にきたら、国道沿いにある店が車関係、チェーンの外食店、コンビニばっかりでほぼ100%生活必需品。

ちなみに国道から一歩入れば住宅街です。

あるのはスーパーとコインランドリーくらいです。

時給安そうなとこばっかだよ!!


元々無くても生きられるものが無くなっただけだから、普通に生活はできるんですが、

三つ子の魂が疼いてたまに東京の贅沢品がほしくなるのです。



何でも手に入るいい時代。IT業界と運送業界の方々、ありがとう。



ちなみに未だ解決策がみつからないのは、オイスターバー行きたい欲。

いろんな生牡蠣啜りながら白ワイン飲みたい。


県庁所在地に一軒あるのみらしく、ちょっとそれはリスキーすぎて東京のお店に行きたい。


架空に消えてく欲望。


今日も私に幸あれ。